2010/5/17 研究に利用する装置(4)自動ペプチド合成装置
すでに紹介してきた、HPLC装置、LC/MS装置、プロテインシークエンサーを用いることにより、ペプチドの構造(アミノ酸配列)が決定できます。ペプチドの構造が決まると、次はそのペプチドの性質を詳細に調べる段階になります。たとえば、ラットなどの実験動物にペプチドを経口投与して、保健的な機能(血圧降下作用など)を解析します。こういった実験のためには、ある程度の量のペプチドを用意する必要があります。このとき、登場するのが自動ペプチド合成装置です
この装置では、特殊な誘導体としたアミノ酸を端から順番に結合させていき(Fmoc法)、目的のペプチドを合成します。アミノ酸20~30個以内のペプチドであれば、この装置を用いることにより、比較的容易に調製することができます。
下の写真の自動ペプチド合成装置は、2006年に研究室に設置されました。それまでは、海外の業者にペプチド合成を依頼し、入手まで1カ月近く待たなければなりませんでした。この装置の導入により、欲しいときに欲しいだけ、しかも低コストでペプチドを手に入れることができるようになりました。
- (1)HPLC
- (2)LC/MS
- (3)プロテインシークエンサー
- (4)自動ペプチド合成装置
- (5)非観血式血圧測定装置
- (6)トレッドミル
- (7)GC-匂い嗅ぎ装置
- (8)GC/MS
- (9)SAFE
- (10)味覚センサー