今日、食品の評価には、基本的な栄養価に加えて、嗜好性、安全性、機能性の3つが重視されています。これら3要因のバランスに優れた「美味しくて体に良い」食品の誕生を目指して、私たち食品機能安全学研究室では、研究を進めています。
私たちの研究室では、食品の保健的機能の解明、食品の高度な安全性確保、そして味や香りといった嗜好性に優れた食品の開発に関連した基礎的あるいは応用的研究を行っています。民間企業や公的機関との共同研究も精力的に進め、これまでに得られた成果は、特許取得や新製品誕生にも至っています。
さらに、学部の研究環境を生かし、犬や猫のための美味しくて体に良いペットフードの開発にかかわる研究にも着手し、大手ペットフードメーカーとの共同研究により、キャットフードの製品化も達成しています。
また、研究室における成果の積極的な活用を目指して、平成19年には大学発ベンチャー企業「株式会社フード・ペプタイド」を設立しました。
[研究課題]
- 食品タンパク質の酵素分解により生成するペプチドの保健的機能
- 食品タンパク質由来ペプチドがフレーバー形成に関与する機構
- 保健的機能性と嗜好性を備えたペプチド性ペットフード素材の開発
- 乳酸菌やビフィズス菌により産生される生理活性成分の検索と利用
- 乳酸菌等の微生物を利用した食品の安全性向上技術の開発
[研究のキーワード]
[研究装置]
ペプチド関係
嗜好性関係