food function and safety

ニュース

2010/5/21 研究に利用する装置(8)GC/MS

すでに、「高速液体クロマトグラフィー」装置に「質量分析」装置を結合した「LC/MS」装置が、ペプチドの研究に活躍していることを紹介しました。今回取り上げるのは、前回解説したガスクロマトグラフィー(GC)装置に、質量分析装置(MS)をつなげた「GC/MS」装置です。

ガスクロマトグラフィー(GC)法により、香り成分など多くの揮発性成分が分離できます。このとき分離された成分の化学構造情報(分子量など)を知るために、質量分析装置が活躍します。これらの両者の装置がつながったGC/MS装置を用いれば、効率よく揮発性成分の同定や構造解析を行うことができます。

私たちの研究室では、前回紹介したGC-匂い嗅ぎ装置とGC/MS装置を効果的に組み合わせ、食品やペットフードの嗜好性を決定するうえで重要な役割を演じている香り成分の検索等を行っています。

イメージ

上の写真で、右側のGC装置で香り成分などが分離され、左側のMS装置部分で分子量などの構造情報が得られます。

イメージ

GC/MS装置で得られたデータを基に、キャットフード中の香り成分について解析した結果を、研究室ゼミで説明する4年生です。