2011/08/08 『雲のカタログ』(本の紹介4)
十和田は空気がきれいですし、視界をさえぎるものも少ないので、東京などの都会に比べると空(雲)がよく見えます。ときどき珍しい形の雲を見つけますが、私は「入道雲」や「鱗雲」くらいしか名前がわかりませんでした。最近、風景写真をよく撮るので、雲のことも気になっていました。そんなときに書店で目にしたのが、今回紹介する本です。
『雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑』(草思社, \1,995, 2011/5)は、「雲の写真と学術的名称を示す初めての図鑑」です。雲は世界気象機関の分類によってまず10種に分けられ、さらに100種類ほどに細分化されるそうです。この本では、約100種類の雲を写真で示しています。雲の名前は覚えられそうにありませんが、この本のおかげで空を眺める楽しみが増えました。ちなみに、上に載せた写真の上方にある「ハケではいたような」雲は、本書の最初に登場する「巻雲(けんうん)」です。雲だけでなく、虹や彩雲といった空を彩る「大気光象」についても写真付きで解説されています。空に関心のある方にはお勧めの1冊です。