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2011/09/19 『食の目利き検定』(本の紹介10)

食の安全や安心に対する関心が高まり、食品の表示を注意深く見る消費者が増えています。そんな中、一昨年から「食品表示検定試験」が行われています。受験者の多くは、食品関連企業に勤務する方とのことですが、主婦や学生の方も受験しているそうです。

この試験は、食品表示検定協会の主催により実施され、日本農林規格協会(JAS協会)が後援しています。今回紹介するのは、この試験(初級)の認定テキストである『食の目利き検定 食品表示検定認定テキスト・初級』(食品表示検定協会, ダイヤモンド社, \1500, 2009/8)です。



この本は、食品表示検定試験の受検を目指す方だけでなく、食品の表示を正しく理解したいという方にもお勧めです。図やイラストが多く、親しみやすい構成になっています。随所にある枠囲みの「関連情報」も有用です。背景知識の解説や用語のふりがななど、細やかな配慮も感じられます。

ところで、食品表示検定試験に合格すると、「食品表示診断士」(民間資格)となります。試験(資格)には、初級、中級、上級があります。試験についての詳細は、食品表示検定協会のホームページをご覧ください。制度発足から間もないこともあり、資格自体の有用性については評価が難しいのですが、食品業界を目指す学生諸君が挑戦するのもよいことだと思っています。次回の講義のときに、学生諸君にも紹介するつもりです。実は、私(有原)も来年あたり受験してみようかと思っています。

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