2011/11/24 西安の食事情(乳卵編)
昨日、西安の食事情「羊肉」編をお伝えしましたが、今日は「乳卵」編です。私(有原)は畜産食品を専門としているので、海外出張のときに市場で売られている乳・肉・卵についてはかなり注意深く見ています。シルクロードには珍しい乳製品があることが知られているので、西安でも乳製品に期待をしていましたが、今回はあまり珍しいものを目にすることはできませんでした。ヨーグルトはかなり人気があるようですが、チーズの類はほとんど見かけませんでした。また、街には卵を売る露天が結構あり、生卵だけでなく塩漬卵や燻煙卵が並べられていました。
デパートの食品売り場には、ニュージーランド産の牛乳が大量に並べられていました(超高温殺菌をした常温保蔵品)。中国の牛乳自給率はかなり高いと聞いていたので、ちょっと意外な感じがしましたが、あとで詳しいことを調べてみます。
ヨーグルトなどの発酵乳製品はそれなりの種類がスーパーの店頭にありました。ただ、パッケージには「要冷蔵」と書かれているのに、ほとんどの店で常温で並べられているのが気になりました。ヨーグルトは腐敗しにくい食品なので問題はないと思いますが・・・。
素焼き容器に入ったヨーグルトは人気があるようです。日本では目にしない暖めたものも用意されているのにはちょっと驚きました。容器を持って帰りたかったのですが、再利用するらしく断られました。
素焼き容器の蓋になっている紙です。素朴な製品ですが、「HACCP」とか「ISO9001」と書かれているのでかなり衛生的な工程で製造されているようです。しかし、この製品も販売現場で「要冷蔵」は守られていません。
上のヨーグルトが売られていたお店の壁には、こんなポスターが貼ってありました。中国語がよくわかりませんが、「整腸」や「抗癌」作用があるようなので実はプロバイオティクスヨーグルトなのかもしれません。
こういう感じの卵屋さんをよく見かけました。
塩漬けあるいは燻煙したアヒル卵が多いようでした。
こちらは日本でもお馴染みのピータンです。
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