2012/06/21 『工場』(本の紹介51)
今回紹介するのは、『工場』(大山顕, メディアファクトリー, \695, 2012/4)という本です。以前、工場見学ブームに伴って「工場見学本」が多く出版されていることを紹介しました。今回取り上げた書籍(写真集)は、工場の内部見学ではなく、工場の立ち並ぶ景観を対象としたものです。5年前に、『工場萌え』という写真集では異例のヒットとなった本が出版され、各地で工場鑑賞ツアーが企画されるなど、「工場萌え」人気がかなり高まっています。
工場萌えの対象として、京浜などの巨大工業地帯が紹介されることが多いですが、本書には、四日市、川崎、北九州、千葉、愛知、富士、広島、八戸、鹿島の9エリアの工場の写真が掲載されています。特筆すべきは、十和田市から近い「八戸」エリアが取り上げられていることです。八戸港周辺には多くの工場がありますが、これまで景観としては注目されていませんでした。工場地帯の景観を、八戸の新しい観光資源として活用することも、地元では検討され始めているようです。
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