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2012/08/23 『生きもののヘンな顔』(本の紹介57)

今回紹介するのは、『生きもののヘンな顔』(小宮輝之監修, 幻冬舎, \1365, 2012/04)という本です。62種の生きものの個性的な表情を撮った写真集です。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、貝類、頭足類、甲殻類、クモ類、昆虫類と、広範な生きものを対象としています。監修者の小宮氏は、上野動物園の前園長で、動物園では世界初のクマの冬眠する様子の展示など数多くの斬新な企画を手がけた方です。



掲載されている写真はいずれも生きものの表情を見事にとらえています。死んだフリをしたヘビの顔は、まさに迫真の演技です。生きものたちの笑顔や童顔などは、見ている人間の勝手な解釈ですが、言葉ではそうとしか表現できないものです。それぞれの写真の解説は平易なので、子供から大人まで楽しめる写真集です。ややボリュームが少ないのが物足りないところですが、お手頃価格なので致仕方ないところでしょう。本書では、生きものたちの顔を、「表情(expression)」、「色・形(color & shape)」、「耳・鼻・頭(ear, nose & head)」、「口(mouth)」、「目(eye)」に注目してまとめています。

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