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2012/09/13 『米沢牛物語』(本の紹介61)

今回紹介するのは、『まぼろしのブランド牛 米沢牛物語』(尾崎仁著, エル書房, \1260, 2012/8)という本です。ブランド牛として有名な松阪牛や神戸牛に比べると、供給量の少ない米沢牛の知名度はそれほど高くありません。しかし、非常に美味しい牛肉として、知る人ぞ知る存在です。



本書は、まぼろしのブランド牛とも呼ばれる米沢牛について、米沢最古(明示27年創業)の牛肉店「登起波」の五代目店主が著したものです。平易な文章と大きめな文字で、とてもよみやすい本となっています。もちろん米沢牛の歴史や美味しさの秘密が詳しく書かれていますが、第4章では牛肉全般についてかなり詳しい解説がされています。「和牛」と「国産牛」の違いなど、私の講義よりもずっと理解しやすい記述です。牛肉では重要な「格付け」についても、かなりのページが割かれています。もちろん、美味しい牛肉の食べ方も、見逃せません。「牛肉入門書」としてもお奨めの1冊です。

以下に本書の目次を載せておきます。

  • 第1章 なぜ米沢牛は食べられないのか?
  • 第2章 米沢牛の美味しさの秘密
  • 第3章 米沢牛の歴史
  • 第4章 美味しく食べるために、牛肉をもっと知ろう!
  • 第5章 米沢牛とともに歩んできた登起波

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