food function and safety

ニュース

2012/12/29 『ポップアップ人体図鑑』(本の紹介75)

今回紹介するのは、『等身大ポスターがとびだす!ポップアップ人体図鑑』(リチャード・ウォーカー著, 坂井建雄監修, ポプラ社, \2940, 2012/1)という本です。本書のウリは、折りたたまれている子供の等身大の人体ポスターです。この巨大ポスターを開くと、飛び出す絵本のように頭部や胸部が立体的に盛り上がります。深い部分にある臓器も、めくって見ることができる工夫がされていて、感動しながら人体の仕組みを学ぶことができます。漢字にふりがなが付けられている子供向けの図鑑ですが、大人の鑑賞にも十分に堪えうるものです。



少し古い本ですが、同じポプラ社から出されている『人体絵本―めくってわかるからだのしくみ』(ジュリアーノ・フォルナーリ, 加藤季子著, ポプラ社, \2100, 1997/4)も、秀逸なものです。書名に「めくってわかる」とありますが、各ページの解剖図には60以上の「めくりのしかけ」が施してあり、筋肉と骨と内臓の3次元的な関わりがよく理解できます。冒頭で紹介した『ポップアップ人体図鑑』ほどのインパクトはありませんが、本としてはこちらの方が利用しやすい形態でしょう。この本も子供向けですが、アマゾンの書評などを見ると、医大生など幅広い読者が高い評価をしています。



人体の構造について勉強したいという方は、専門書を手にする前に今回紹介したような本で全体像をつかまれれるとよいでしょう。この種の図鑑の動物(家畜や実験動物)版の登場も期待したいところです。

書籍紹介一覧へ行く