2013/04/18 『愛と憎しみの豚』(本の紹介89)
今回紹介するのは、『愛と憎しみの豚』(中村安希, 集英社, \1680, 2013/1)という本です。豚は広く愛されている一方で、嫌われもする動物です。国や宗教によっても、豚に対する接し方は大きく異なります。本書は、チュニジア、イスラエル、日本、リトアニア、バルト三国、ルーマニア、モルドバ、ウクライナ、シベリアといった国(地域)を旅した「豚をめぐる冒険」記です。主題はもちろん豚ですが、各地の政治・経済・文化に関する描写も興味深いものがあります。
以下に、本書の目次をあげておきます。
- 序章 豚に会いたい(ワールド)
- 第一章 豚と人間、そして神(チュニジア)
- 第二章 豚の歩いてきた道(イスラエル)
- 第三章 検索キーワード・豚(日本)
- 第四章 豚になったスターリン(リトアニア)
- 第五章 幸福の豚、不幸の豚(バルト三国)
- 第六章 豚をナイフで殺すとき(ルーマニア)
- 第七章 子豚のホルマリン漬け(モルドバ)
- 第八章 子豚の運命(ウクライナ)
- 終章 素足の豚(シベリア)