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2014/01/13 『病の起源 がんと脳卒中』(本の紹介112)

今回紹介するのは、『病の起源 がんと脳卒中』(NHK取材班, 宝島社, \1470, 2013/11)という本です。本書は、2013年に放送されたNHKスペシャル「病の起源」をもとにしたものです。放送された「がん」、「脳卒中」、「うつ病」、「心臓病」のうち、「がん」と「脳卒中」を取り上げ、「人類進化」の観点からこれらの病の起源に迫っています。



われわれが「がん」や「脳卒中」に苦しむようになったのが、人間として進化する代償であったことがすんなりと理解できました。また、冒頭部分の「プロローグ」には、「腰痛」、「睡眠時無呼吸症」、「アレルギー」、「糖尿病」が取り上げられており、これらの病の起源も進化の過程に存在していたことがコンパクトに解説されています。

以下に本書の目次を載せておきます。

  • プロローグ 人類進化7000万年の宿命

  • 第一部 がん 人類進化が生んだ病
  • 第一章 「進化」とがん
  • 第二章 ヒトの繁殖戦略とがん
  • 第三章 脳の巨大化とがん
  • 第四章 人類の「出アフリカ」とがん
  • 第五章 現代社会とがん
  • 第六章 人類はがんとどう向き合うか

  • 第二部 脳卒中 早すぎた進化の代償
  • 第一章 脳血管に謎の膨らみ
  • 第二章 進化しなかった脳の血管
  • 第三章 人類と脳卒中のはじまり
  • 第四章 現代人の快楽と「塩」

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