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2014/08/02 『スキマの植物図鑑』(本の紹介127)

今回紹介するのは、『カラー版 スキマの植物図鑑』(塚谷裕一著, 中公新書, \1080, 2014/3)という本です。本書のテーマである「スキマ」は、コンクリートやアスファルトの割れ目など、身近にある隙間のことです。誰しも、よくぞこんな厳しい環境に植物が生えるもんだと驚いたことがあるのではないでしょうか。私も、その一人でした。しかし、本書を読んで、過酷な環境に見える「スキマ」が、植物にとって楽園であることがわかりました。



書名に「カラー版」とあるように、カラー写真がふんだんに使用されています。よく見るけれども、名前を知らなかった植物が数多く登場します。また、「スキマ」に生えている植物が、案外美しい花を咲かせていることにも気付かせてくれます。

こんなコンクリートとアスファルトの「スキマ」に生えている植物を見ると、逞しいと思ってしまいます。実は、ここが競争相手の少ない「楽園」だったとは。

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