2015/01/02 『未来の食卓』(本の紹介133)
今回紹介する本のタイトルは、『未来の食卓 2035年グルメの旅』(ジョシュ・シェーンヴァルド著, 宇丹貴代実訳, 講談社, \2376, 2013/8)というちょっと新年らしいものです。ただ、未来の食卓が、心ときめくものであるかというと、そうでもなさそうです。米国人ジャーナリストである著者と、日本人のフィーリングの違いも感じさせられました。新しい食品の登場で選択肢が増えるのは歓迎ですが、TPPなどの影響で否応なく私たちの食卓が変化するのは勘弁してもらいたいところです。
以下に、本書の目次をあげておきます。
- プロローグ 2035年のガストロパブ
- 第1部 きっかけ
- 1 「第二のサーモン」と袋詰めサラダ
- 第2部 サラダ
- 2 世界のサラダボウルのなかへ
- 3 赤チコリに人生を賭ける男たち
- 4 アリス・ウォーターズの農場
- 5 遺伝子組み換え食品の可能性
- 第3部 肉
- 6 食肉 - ウサギと疑似肉の可能性
- 7 試験管肉ハンバーガー
- 8 肉の栽培者たちを訪ねて
- 第4部 魚
- 9 第二のサーモンはどこにいる?
- 10 魚介類のスーパーボウル
- 11 聖ペテロの魚 - 最後の完璧な種
- 12 スギの夢を見るティラピア王
- L13 ハーヴァード大学医学部教授から養殖業に転身した男
- 14 海産食品革命は屋内で起こる
- 第5部 エスニック
- 15 デッドヘッドと第二のパッタイ
- 16 フード・フューチャリスト
- 17 食の最後の開拓前線
- 第6部 食べ物の終焉
- 18 代謝優勢を実現する
- 19 ナノ万能薬
- 結論 完璧な食事
- 特別付録 未来の食卓レシピ集