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2015/02/28 ペプチドを原料とする新素材の開発・特許出願

私たちの研究室では、食品タンパク質の分解により生成するペプチドに関する研究を進めてきました。今回、「メイラード反応」という現象を利用することにより、食品タンパク質の酵素分解物(ペプチド)を原料とした優れた新素材の開発に成功しました。昨日、この成果(発明)を下記の形で特許出願しました。なお、この成果を生かした製品の誕生に向けた開発作業が、すでに進められています。

発明の名称:ペプチドを原料とする機能性と嗜好性に優れた素材
およびこれを用いた食品・ペットフード
発明者:有原圭三・大畑素子
出願人:学校法人北里研究所
出願日:2015年2月27日
出願番号:2015-038731

この発明で利用されている「メイラード反応」は、アミノ酸(ペプチド)のアミノ基と糖質のカルボニル基の間で起こる現象です(下図)。メイラード反応により、食品の嗜好性が向上したり、食品に保健的機能が付与されたりすることが知られています。

この図に示したメイラード反応は、ほとんどの加熱食品において生じている身近な現象です。詳しくは、こちらのページをご覧ください。

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