food function and safety

ニュース

2015/03/09 『ネコの動物学』(本の紹介137)

前回に続いて、今回もネコの本です。『ネコの動物学』(大石孝雄著, 東京大学出版会, \2808, 2013/12)という本ですが、前回紹介した『ねこの秘密』が読み物的であったのに対し、本書は教科書的です。2冊を併せて読めば、ネコという動物に対する理解がかなり深まることでしょう。



著者の大石先生は、東京農業大学農学部の教授です。バイオセラピー学科における「伴侶動物学」の講義内容を基にしたのが本書とのことです。「教科書的」と書きましたが、写真も多くかなり親しみやすい内容です。第5章には「芸術の中のネコ」という項目もあり、幅広い読者が満足できる構成になっています。文献の引用も多いので、ネコ学の勉強を始めるのには好適な一冊です。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • はじめに
  • 1 野生ネコの仲間 -家畜化への道
  • 2 狩人としてのネコ -動物学的な特性
  • 3 家庭動物としてのイエネコ -飼育の基礎
  • 4 イエネコの生態 -ヒトとの共生
  • 5 ヒトとネコの関係 -歴史と文化史
  • 6 これからのネコ学 -イエネコの将来
  • おわりに

書籍紹介一覧へ行く