2015/08/21 『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!』(本の紹介152)
今回紹介するのは、『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています。 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』(小林朋道著, 築地書館, \1600, 2015/6)という本です。鳥取環境大学の小林朋道教授の著作は、『なぜヤギは、車好きなのか?』、『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!』、『ヒト、動物に会う』の3冊を、これまでに紹介しました。いずれの本も、豊富な楽しいエピソードにより、「動物行動学」を身近に感じることができました。今回の本は、人気の「先生!」シリーズの第8弾です。

これまでの「先生!」シリーズ同様、自然豊かな鳥取環境大学のキャンパスとその周辺に棲息する動物たちの興味深く微笑ましい生態が描かれています。コウモリ、ミミズ、ドンコ、モモンガ、スズメが登場しますが、「先生!」シリーズでお馴染の「ヤギ部」の話もあります。今回は、子ヤギの誕生にまつわる出来事で、かわいらしい姿の写真もふんだんです。なお、私たちの十和田キャンパス(北里大学獣医学部)にも、ヤギがたくさんいます。

本書とは関係ありませんが、今春撮った十和田キャンパスの子ヤギです。
以下に、本書の目次をあげておきます。
- ・はじめに モンサントとは何か?
- ・マンガンの採掘坑道に棲むコウモリたち
- ・先生○×コウモリが、なんと△□を食べています!
- ・私が、谷川で巨大ミミズ(!)に追われた話
- ・ドンコが水面から空中へ上半身を出すとき
- ・地面を走って私に近寄ってきたモモンガ
- ・大学の総務課のYoさんとNaさんがスズメを助けた話
- ・ヤギ部初、子ヤギの誕生!