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2016/05/24 『食べているのは生きものだ』(本の紹介167)

今回紹介するのは、『食べているのは生きものだ』(森枝卓士著, 福音館書店, \1300, 2014/11)という本です。わずか40頁の本(写真集)なので、大人なら5分もあれば目を通してしまうかもしれません。冒頭の15頁はモンゴルの遊牧民の暮らし(食生活)がかなり丁寧に紹介され、続いてラオスの様子が取り上げられています。以降は、日本を含んだ様々な国の食(市場や食卓)が登場します。表紙をご覧になるとおわかりになるように、慣れない方にとっては結構グロテスクな写真があります。多くの写真からは、「食べもの」が「生きもの」であることが伝わってきます。



本書の「あとがき」に、「わたしたちが食べているものは、塩を除けば、生きものから作られています。たべているものはぜんぶ、生きものなのです。」とあります。厳密には違うのかもしれませんが、畜産物、水産物、野菜、果物といった食べものは、皆、生きものだったものです。砂糖のような調味料の類さえも、多くは生きもの(植物)由来のものです。

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