2016/08/12 ペットフード用の嗜好性向上・改善材が特許登録されました。
研究成果を生かす方法のひとつとして、製品(食品や医薬品など)の開発があります。この際に不可欠な作業が、特許の出願・取得です。特許出願をする場合、発明内容を記述した明細書などの書類を特許庁に提出しますが、出願後に受ける審査が重要な過程として存在します。特許庁の審査により発明内容の新規性や進歩性が認められると、はじめて特許として登録されます。
「ペットフード用の嗜好性向上・改善剤」という私たちの研究室からの出願(発明者:大畑素子, 有原圭三)が、このたび特許として認められ登録されました(特許第5971697号)。この特許につながった知見は、ペットフードの嗜好性を香りの面から突き止めたもので、大畑素子先生(現 京都教育大学)を中心とした研究によりもたらされたものです。嗜好性に優れたペットフードの誕生に寄与する発明です。ペットが摂取したがらない療法食、サプリメント、医薬品などの品質改善にも貢献することでしょう。