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2017/01/13 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』(本の紹介177)

今回紹介するのは、『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネイティブも認めた画期的発音術 ネット対応版』(池谷裕二著, 講談社ブルーバックス, \960, 2016/11)という本です。2004年に「魔法の発音 カタカナ英語」が刊行され、それが新書として2008年にブルーバックスに加わりました。今回、一部の内容改訂が行われ、音声をネットで聴けるようになりました。表紙の帯には、「累計10万部突破!」と書かれていますので、ロングセラーと言ってよいでしょう。「カタカナ英語」の使用は、長い間、教育現場ではタブー視されてきた感があります。しかし、「ペンパイナッポーアッポーペン」のように、よく通じるように書くことができる便利なツールです。



年頭なので、「今年は英語をマスターする」といった抱負をお持ちの方もいるかと思います。英語教材は無数と言ってよいほどありますし、ネットから無料で利用できるものもあります。やる気さえあれば、英語を学ぶことは難しくありませんが、問題はやる気を継続させることでしょう。私は割合と海外に行く機会が多いことや、研究室に留学生を受け入れていることなどからか、学生さんから英語習得法についての相談を受けることが結構あります。残念ながら必勝法のようなものはなく、相談した学生さんをがっかりさせているのかもしれません。

本書は、カタカナ英語の効果的活用というコンセプトもさることながら、その掲載英文量の少なさにも大きな魅力があります。200ページを超える本ですが、英語例文はわずか59です。「Good morning. グッモーネン」に始まり、「You speak not only Japanese but also English. ユースピーク ナロンリー ジェアパニーズ バローウソウ エングリッシュ」で終わっています。これなら、毎日全文を読み上げることも、ネットで音声を確認することもさほど苦にならないでしょう。私もしばらく続けようと思っています。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • はじめに
  • PART Ⅰ 意識改革編
  • PART Ⅱ 実践編 初級コース
  • PART Ⅲ 実践編 応用コース
  • PART Ⅳ 法則編
  • PART Ⅴ 理論編
  • おわりに
  • 理論編・参考文献
  • 「カタカナ英語の法則」早見表
  • カタカナ発音例文一覧

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