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2017/03/03 『世界のへんな肉』(本の紹介180)

今回紹介するのは、『世界のへんな肉』(白石あづさ著, 新潮社, \1200, 2016/10)という本です。日本にいると、牛・豚・鶏以外の肉は、めったに食べることがありません。これら以外だと、せいぜい、羊、馬くらいでしょうか。山羊、鹿、七面鳥、ダチョウ、野鳥などの肉を食べるという方もいるでしょうが、かなりの少数派です。これら以外の「へんな肉」となると、完全にゲテモノ扱いして、眉をひそめる方が多いかもしれません。



著者は、これまで100か国以上を訪問したフリーライターです。本書では、世界各地で出会った「へんな肉」を紹介しています。少々グロテスクな記述もありますが、著者の筆致と随所に挿入されているほのぼのとしたイラストが、それをあまり気にさせません。本書の「あとがき」に、「私はへんな肉の連載をしていたつもりが、世界各地で出会った人たちのことを書き続けていた」とあります。本書の魅力は、旅での様々な「出会い」が描かれていることだと思います。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • はじめに
  • ユーラシア編
  • 水牛(インド)
  • ヒツジ(イラン)
  • アフリカ編
  • ラクダ(エジプト)
  • キリン(ケニア)
  • ダチョウ(南アフリカ)
  • ガゼル・インパラ(ケニア)
  • ウサギ(ウガンダ)
  • 中南米編
  • リャマ・アルパカ(ペルー)
  • ヨロイナマズ(ブラジル)
  • バッファロー(ブラジル)
  • アルマジロ(グアテマラ)
  • イグアナ(エルサルバドル)
  • ヨーロッパ編
  • 雷鳥(スウェーデン)
  • トナカイ(スウェーデン)
  • ビーバー(リトアニア)
  • アジア編
  • ヤギ(インドネシア)
  • カエル(マカオ)
  • カブトガニ(中国)
  • 日本編
  • ワニ(静岡)
  • おわりに

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