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2017/05/19 『2025年 日本の農業ビジネス』(本の紹介182)

今回紹介するのは、『2025年 日本の農業ビジネス』(21世紀政策研究所編, 講談社現代新書, \800, 2017/3)という本です。本書は、経団連の公共政策シンクタンクが主催した「新しい農業ビジネスを求めて」という研究会の成果をまとめたものです。農業や農政の専門家に加えて、ITや経済といった領域の専門家が、日本農業の未来を真剣に論じた成果です。「はじめに」に書かれているように、日本の農家数の激減が予想されており、食糧生産の基盤が危うい状況にあります。本書にはそのような懸念を払拭するような農業のビジネスモデルや未来像が描かれており、少し安心させられました。



各章末に挿入されているコラムも、本書に魅力を加えているかと思います。実は私がこの本を手にしたのは、「新たな農業のモデルが全国各地で誕生」と書かれた帯に、「青森県七戸町」の文字を見つけたからでした。七戸町は北里大学獣医学部のある十和田市に隣接した町です。コラムに取り上げられたのは、七戸町にある「金子ファーム」のユニークな取り組みです。金子社長のお二人のご子息は北里大学の卒業生ということもあり、興味深く読みました。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • はじめに
  • 第1章 農業輸出大国への道
  • 第2章 自由貿易はチャンスである
  • 第3章 デジタル農業の時代
  • 第4章 農政の誤りを正せば日本農業は必ず伸びる
  • 第5章 農業の岩盤規制に風穴をあける
  • 第6章 2025年 日本農業はこう変わる

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