food function and safety

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2017/07/31 「DMHFを含むリラックス剤」を特許出願

DMHF(2,5-dimethyl-4-hydroxy-3(2H)-furanone)は、フラネオールとも呼ばれる物質です。イチゴ、パイナップル、トマト、ソバといった食品の香り成分として知られています。また、メイラード反応によっても生成するため、多くの加工食品や調理品の嗜好性にも寄与しています。私たちの研究室では、大畑素子先生(現在は日本大学生物資源科学部)を中心に、DMHFの保健的機能に関する研究に取り組んできました。その結果、DMHF香気が嗅覚系を介してリラックス作用をもたらすことを明らかにしました。このたび、一連の研究成果に基づき、以下の特許出願を行ないました。この発明を生かした「香りの機能性食品」などの誕生が期待されます。

発明の名称:DMHFを含むリラックス剤
発明者:大畑素子・横山壱成・有原圭三
出願人:学校法人北里研究所
出願日:2017年7月24日
出願番号:特願2017-142580

大学院授業で香りについて語る大畑先生です(北里大学在職時)。

DMHF(フラネオール)は、こんな構造の化合物です。

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