2011/12/22 「抗疲労ペプチド」が特許登録されました。
食品機能安全学研究室では、研究成果の産業化も大きな目標のひとつとしています。このため、産業的な応用(製品化など)が可能な研究成果については、積極的に特許出願を行っています。
先日、「食肉タンパク質由来の抗疲労ペプチド」という出願(発明者:有原圭三, 冨田耕平, 石川伸一, 伊藤良, 秋元政信, 鮫島隆)が特許として認められ、特許庁に登録されました(特許第4828890号)。この発明は2005年に出願したので、審査を経て登録にいたるまでに6年ほどかかったことになります。当時私たちは、食肉タンパク質の酵素分解物に抗疲労作用があることを明らかにし、その作用を担っているのが「Asp-Leu-Tyr-Ala」、「Ser-Leu-Tyr-Ala」、「Val-Trp」という新規ペプチドであることをつきとめました。
今年5月には、「ビフィズス菌増殖促進ペプチド」が登録されたので、今年は2件の特許が登録されたことになります。今後、これらの特許が、食品など実際の製品に利用されることを願っています。